大雨厳戒早めの備え 台風19号教訓生かす 福島県内

【福島民報ニュース】

 梅雨前線などの影響で県内でも激しい雨が降り、土砂災害や洪水の危険性が高まった28日、市町村や関係機関は避難所設置、下校時間の繰り上げなど厳戒態勢で対応した。深夜から明け方に掛けて強い雨が降るとの予報の中、台風19号などこれまでの災害の教訓から早めに避難する県民の姿が見られた。

保護者と下校する福島三小の児童=28日午後1時40分ごろ

 福島市の指定避難所の一つ「NCVふくしまアリーナ」(市体育館)には28日午後、不安げな表情で身を寄せる市民の姿があった。

 市内滝元から避難した無職斎藤勝利さん(78)、千代さん(77)夫妻は、新型コロナウイルス感染症対策として館内に間隔を空けて並べられたテントの中で、災害情報を伝えるニュースに見入った。自宅裏に信夫山があり、土砂災害の危険性を感じた。千代さんは「感染症が不安だが、昨年の台風19号の教訓から今回は早めの避難に踏み切った」と話した。

 伊達市の避難所となった市梁川総合支所には、自宅近くに阿武隈川の支流が流れるという無職山口宰(おさむ)さん(79)が妻と長女の三人で身を寄せた。「何かあってからでは遅いと思った。無事に雨雲が過ぎ去ってくれれば」と願った。

 子どもたちを守るため、県内の一部の学校は下校時間を繰り上げる対応を取った。このうち、福島市の福島三小では、保護者と共に傘を差しながら急ぎ足で学校を後にする姿が見られた。

 市内の全小中学校に繰り上げ下校を通知した喜多方市教委の担当者は「川の氾濫や土砂崩れなど、いつどこで何が起こるか分からない状況になっている。子どもたちの安全が最優先」と語った。

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