住宅被害3347棟、全壊24棟 農地などの被害は102カ所 福島県沖地震

 

 福島県沖を震源とした最大震度6強の地震を受け、県が二十二日午後二時現在でまとめた被害状況によると、住宅被害は三千三百四十七棟に上っている。内訳は全壊二十四棟、半壊四十一棟、一部損壊三千二百八十二棟となっている。

 農地と農業用施設の被害は百二カ所で、被害額は約九億一千百万円となっている。このうち、ため池や水路などの農業用施設の被害額は七億八千万円、農地は一億一千四百万円、海岸保全施設は一千万円、農業集落排水施設は七百万円となっている。

 負傷者は重症者五人を含め百二人となった。福島、郡山の二市に開設された避難所計三カ所に三十五人が避難している。

 ■減容化施設3カ所に損傷 福島環境事務所発表

 福島県沖を震源とする最大震度6強の地震の影響で、環境省福島地方環境事務所は二本松市と双葉町にある減容化施設計三カ所に損傷が見つかったと二十二日、発表した。いずれも地震を受けて自動停止しており、再開は三月中旬~下旬と見込んでいる。

 二本松市の施設一カ所で排ガスの配管がずれたり、壁が剥がれたりした。双葉町の施設は東京電力福島第一原発事故に伴う中間貯蔵施設内にあり、既に判明している一カ所に加え、もう一カ所の施設でも被害が分かった。天井の一部が剥がれたという。

 同事務所は放射性物質の漏えいはなく、周辺環境への影響はないとしている。

 ■通常より20分遅く 福島駅上下始発

 臨時ダイヤではJR福島駅の始発が上りは午前六時五十一分発、下りは午前七時半発となる。通常より出発時刻が二十分ほど遅れる。

 福島駅から東京駅までの所要時間は二時間~二時間半程度となる。架線や線路の状態を確認し、一部区間で速度を落として運転するため。臨時ダイヤはJR東日本のホームページで確認できる。

 ■原ノ町-仙台間きょう本数減に 常磐線、強風予報で

 JR東日本は二十三日、県内で強風が見込まれるため、常磐線原ノ町-仙台駅間で列車の本数を減らして運行する。午前九時ごろから午後六時ごろまでの間、通常の五割程度の本数で運転する予定。

 二十二日は気温上昇に伴い落雪の可能性があるため、只見線只見-大白川(新潟県魚沼市)で終日運休した。乗客約三十人の足が乱れた。

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