東北新幹線全線再開 福島県震度6強から11日ぶり
福島県沖を震源とする最大震度6強の地震の影響で、那須塩原(栃木県)-仙台駅間で運転を見合わせていた東北新幹線は二十四日始発から、全線で運転を再開した。十三日夜の地震から十一日ぶりの全線再開となった。
JR東日本によると、当面は運行本数を通常の約八割に減らし、安全確保のため速度を落として運行する。この影響により、東京-福島駅間の所要時間は普段より約三十分長くかかる。通常ダイヤに戻るのは一カ月程度かかる見通し。
地震で新白河-古川(宮城県)駅間で電柱が倒れたり高架橋に損傷が出たりした。JR東日本が復旧作業を進め、二十二日に仙台-一ノ関(岩手県)駅間で運転を再開していた。
二十四日のJR福島駅の新幹線ホームには、午前六時半すぎから始発列車で通勤する人らが姿を見せ始めた。
白河市に勤め先がある福島市の四十代会社員男性は「新幹線が止まっている間は東北線を使っていたので、普段より一時間以上早起きしていた。新幹線が復旧して助かった」と安堵(あんど)した。