枡記念病院でクラスター 二本松、新型コロナ 患者7人感染

 

 県は二本松市の枡記念病院で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと一日、発表した。同病院の入院患者計七人の感染が二十八日までに確認された。七人のうち一人は別なクラスターに含まれており、同病院のクラスターは計六人となる。県内のクラスターは三十八件目となった。 

 県によると、感染者は全て同病院の入院患者で二月二十四日に一人、同月二十七日に三人、同月二十八日に三人の陽性が確認された。このうち同月二十四日の一人は、別なクラスターの感染者の接触者としてPCR検査を受けた。 

 二月のクラスター発生件数は医療機関と介護施設で各三件、学校で一件の計七件となった。 

■診療は制限設け継続 

 枡記念病院は今後の診療体制について、新規の外来や入院は緊急性のあるものを優先するなど制限を設けながら可能な限り継続し、再診は電話などによる診療とする。救急は一部の診療科を除き制限。検査、手術は既に予定していた人で、かつ延期が困難な場合のみとする。 

 同病院は「地域の医療を守るため、可能な限り診療などを続けたい」としている。感染拡大防止のため、県県北保健所などと連携して対策を一層強化していくという。 

■県内15人感染 1日県発表 

 県は県内で十五人の新型コロナウイルス感染が確認されたと一日、発表した。十五人の陽性は二十八日に判明した。二月の感染者数は二百二十七人で、このうちクラスター関連の感染者は百二十六人となった。県内の感染者は累計千九百六十二人。 

 県によると、十五人のうち三人はクラスターが発生した二本松市の枡記念病院の入院患者。この他、クラスターが発生した郡山市の太田西ノ内病院の職員と入院患者計五人、同市の通所型介護施設ライフサポートセンター「家楽」くぼたの職員と利用者計二人が含まれている。各クラスターは太田西ノ内病院が四十一人、「家楽」が十四人にそれぞれ拡大した。 

 新規感染者十五人のうち感染経路不明は一人だった。二十八日現在の入院者は予定を含め百十五人で、県が確保している四百六十九床に対する使用率は24・5%(前日比1・9ポイント増)となった。 

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