津波犠牲の生徒を慰霊 相馬の磯部中
東日本大震災から十年となるのを前に、相馬市の磯部中で八日、津波で犠牲になった当時の生徒六人を悼む慰霊式が行われた。
新型コロナウイルス感染防止のため、十八人の全校生徒と教職員のみ参列した。黙とうに続き、正面玄関近くにある慰霊碑に献花して静かに手を合わせた。
体育館に移動して慰霊式に移り、生徒会長の福島花菜(はな)さん(二年)が「大震災の教訓を生かし、災害が起きても防災教育で学んだ『自助・共助・公助』を実行できるようにしたい」と誓いの言葉を述べた。
同校では津波により当時の三年生四人と一年生二人が亡くなった。二〇一二(平成二十四)年三月に慰霊碑が建立され、毎年、卒業式前の同窓会入会式に合わせて献花と慰霊式を行っている。
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慰霊碑に献花し、手を合わせる在校生