農林水産業の再生誓う JAグループ福島復興祈念大会
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生から十年の節目に合わせ、JAグループ福島は十三日、郡山市の郡山ユラックス熱海で東日本大震災復興祈念大会を開き、福島県の農林水産業の再生に総力を挙げて取り組む決意を新たにした。
県漁連、県森林組合連合会、県生活協同組合連合会、県農業会議、県農業共済組合、県畜産振興協会、県酪農業協同組合の共催。関係者合わせて約八百人が参加した。
菅野孝志JA福島五連会長が「福島の農林水産業の明るい未来のために、共に手を携えていこう」と呼び掛けた。亀岡偉民復興副大臣(自民、衆院比例東北)、井出孝利副知事、中家徹全国農業協同組合中央会(JA全中)会長が祝辞を述べた。
引き続き、相馬市の飯豊ファームの竹沢一敏代表社員、いわき市のあかい菜園の船生典文社長、JA会津よつば青壮年部只見支部の吉津紘二さん、国見町の地域商社「陽と人(ひとびと)」の小林味愛社長、鏡石町の岩瀬農高生ら次世代の福島県農業を担う生産者らが決意を述べた。
このうち、震災による津波被災地での農業再生に尽力している竹沢代表社員は「『営農の継続』を社是とし、地域農業の振興に努めていく」と誓った。
漁業や林業、消費者の代表が復興への思いを発表した。鈴木理県農業会議会長が県産品の安全安心の発信や地産地消の拡大、関係機関の連携、農林漁業者と消費者の協同の力の結集などを柱とする大会決議案を読み上げ、満場一致で採択した。
梅沢富美男さん(福島市出身)ら福島県ゆかりの著名人の応援メッセージ動画も放映した。