自衛隊福島でクラスター 17人感染、県内41例目 新型コロナ

 

 福島市は二十三日、市内荒井の陸上自衛隊福島駐屯地で十七人の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。県内のクラスターは四十一例目、市内では八例目となった。

 二十三日までに、隊員十六人と職員一人の感染が確認された。このうち三人は他の市町村に居住している。市によると十七日に職員一人、十九日に隊員二人、二十日に隊員二人の陽性が判明した。これを受け、二十二日に同駐屯地の隊員や職員六十人に対し、PCR検査を実施し、二十三日に隊員十二人の陽性が判明した。感染経路は不明だという。

 市によると、二十日までに陽性が判明した五人は、県が二十一日までに発表した感染者に含まれる。市は今後、同駐屯地内の全隊員と職員のPCR検査を実施する。

 陸上幕僚監部広報室によると、十九日に陽性が判明した隊員二人は四十代と五十代、二十日に判明した二人は三十代と四十代。二十三日に判明した十二人は五十代五人、四十代四人、二十代、三十代、六十代が各一人となっている。感染者の所属部隊や性別は明らかにしていない。

■福島県内9人感染 80代の2人死亡

 県は新型コロナウイルスに感染し、県内の医療機関に入院していた八十代男性二人の死亡と、九人の新型コロナ感染が確認されたと二十三日、発表した。男性二人のうち一人は二十一日、一人は二十二日に死亡した。九人の陽性は二十二日に判明した。県内での死者は累計百六人、感染者は二千三百三十六人となった。

 県によると、新規感染者九人のうち、四人の感染経路が不明となっている。

 県が確保している病床四百六十九床に対する使用率は51・8%で、政府の分科会が示すステージ4(爆発的感染拡大)の指標の一つ「確保病床の50%以上」を上回っている。

 県発表の九人の内訳は次の通り。

 ◆23日発表(22日判明分)▼郡山市・4人=50代会社員男性2人、20代会社員男性、50代病院職員女性▼須賀川市・1人=60代会社員男性▼田村市・1人=60代会社員男性▼矢吹町・1人=70代自営業男性▼相馬市・1人=40代無職男性▼南相馬市・1人=60代会社員男性

関連記事

ページ上部へ戻る