新型コロナ 福島県内2人死亡21人感染
県は新型コロナウイルス感染で県内の医療機関に入院していた七十代女性と六十代男性の計二人の死亡と、二十一人の新型コロナ感染が確認されたと二十八日、発表した。七十代女性は二十六日、六十代男性は二十七日に死亡した。二十一人の陽性は二十七日に判明した。県内の死者は累計百十二人、感染者は累計二千四百六十一人となった。
新規感染者二十一人には、福島市の陸上自衛隊福島駐屯地の隊員一人が含まれており、福島駐屯地でのクラスター(感染者集団)は計二十人になった。二十一人のうち感染経路不明は五人だった。
二十七日現在の入院者は予定を含め二百四十人。県が確保している病床四百六十九床の使用率は51・2%(前日比1・9ポイント減)で、感染状況が最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の指標を上回っている。
県発表の二十一人の内訳は次の通り。
◆28日発表(27日判明分)▼二本松市・3人=60代女性、60代男性、70代自営業女性▼大玉村・1人=20代女性▼石川町・1人=30代会社員男性▼小野町・1人=70代無職女性▼田村市・2人=50代会社員女性、10代男性▼いわき市・1人=20代学生女性▼福島市・1人=70代公務員男性▼郡山市・8人=50代公務員男性2人、40代女性、10代学生女性、40代会社員女性、50代会社員女性、40代会社員男性、20代会社員男性▼相馬市・2人=40代無職女性、10代学生女性▼矢吹町・1人=80代無職女性
■コロナ確認の県県北建設事務所 執務室閉鎖 本庁舎に窓口
県県北建設事務所は職員と出入り業者社員の新型コロナウイルス感染確認を受けて二十九日から県庁北庁舎六階の執務室を当面の間、閉鎖する。本庁舎四階の土木総務課分室に来庁者用の窓口を設置して対応する。県が二十八日、発表した。
県が二十八日に明らかにした新規感染者二十一人に県北建設事務所職員一人が含まれており、同事務所でのこれまでの感染確認は職員二人、出入り業者社員一人の計三人となった。このため、福島市保健所が県北建設事務所の全職員約百人を対象にPCR検査を実施することになり、全職員を自宅待機とした。
県が土木総務課分室に設ける窓口には、土木部職員二人程度が常駐し、来庁者の対応に当たる。県北建設事務所各課の電話は土木総務課分室に転送される。
また、県は県北建設事務所を訪れた人で体調に不安のある場合には、かかりつけ医や受診・相談センターに相談するよう呼び掛けている。