小名浜でカツオ初水揚げ 港に初夏の味到来
いわき市の小名浜港に二十三日、カツオが今季初めて水揚げされた。近年、県内でのカツオの初水揚げは五月末ごろから六月初旬ごろだったが、今年は一カ月ほど早い。初夏の味覚の到来に港は活気づいた。
カツオは二十二日夕に八丈島の北西約六十キロの沖合で漁獲された。一匹重さ十二キロほどの超大型が中心で、今回水揚げされた総量は約八トン。県旋網(まきあみ)漁協所属の運搬船「第33寿和丸」(三五〇トン)が小名浜魚市場に運び込んだ。一キロ当たりほぼ平年並みの六百円から五百円で取引された。
同船を所有する船主会社「酢屋商店」取締役の野崎太さん(38)は「カツオを小名浜に届けることができてほっとしている。新鮮なうちに刺し身で味わってもらいたい」と話した。