高校生が新聞発行へ 震災10年の福島発信 12校13団体

 

 県内十二高校の新聞部や新聞委員会など十三団体が合同で、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から十年の福島を伝える新聞を作る。東京五輪・パラリンピックの国際メディアブースや交流イベントなどで配り、「福島の今」を世界へ発信する。五月一日に編集会議を開き、意見を交わす。

 聖火リレーが開幕した先月二十五日、郡山市の安積、安積黎明、郡山東、郡山北工の四高校の新聞部員ら十一人は、広野町のJR常磐線広野駅東口で、報道関係者に交じりカメラを構えた。

 高校の枠を超えた新聞の一面を飾る聖火ランナーの姿を狙った。郡山東高新聞部の小林結衣さんは「一生に一度の機会に立ち会えた。福島の今をしっかり伝えたい」と語った。

 事業は県高校文化連盟と県高校文化連盟新聞専門部が主催する。紙面は四面を計画し、これまでに農産物生産管理の安全認証制度「GAP」や風力発電の効率化の研究などを取材した。五月一日に郡山市の安積黎明高で開く編集会議に記事を持ち寄り、紙面構成を決める。今後の活動・配布計画も話し合う。

 日本語版を三万部、英語版を二万五千部印刷する。東京五輪・パラリンピックの関連ブースの他、駐日大使との交流イベント、各国大使館、県のアンテナショップ「日本橋ふくしま館MIDETTE(ミデッテ)」での配布を予定している。

 県高校文化連盟の三條敦理事長は「震災の風化の懸念が高まり、高校生にとって震災後の福島を改めて考える機会になる。今も続く福島県農産物への風評払拭(ふっしょく)につながってほしい」と語る。

 参加予定団体は次の通り。

 会津高学而出版委員会、安積高新聞委員会、安積黎明高新聞委員会、磐城高新聞委員会、郡山北工高報道委員会、郡山東高新聞部、清陵情報高新聞委員会、白河高新聞委員会、相馬高出版局、田村高新聞委員会、福島高梅章委員会、安積黎明高English Club、須賀川桐陽高国際交流委員会

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