感染対策講じ有観客で 夏の高校野球福島大会 県高野連、運営委で方針

 

 七月七日に開幕する第百三回全国高校野球選手権福島大会は、新型コロナウイルスの感染対策を講じた上で観客を入れて開催する。県高野連が五月三十一日、福島市の福島トヨタクラウンアリーナ(市国体記念体育館)で開いた福島大会第一回運営委で方針を決めた。

 入場者数の上限は各球場の収容人数によって今後定める。一般入場者の応援は拍手のみとし、声を張り上げる行為や球場内での飲酒は禁止する。

 応援席への入場は、春季大会で認めた控え部員と保護者に加え、応援団と教職員、部員以外の生徒も可能とする。一家族当たりの保護者の人数は制限しない。声を出しての応援は不可だが、メガホンと太鼓(一張りのみ)の使用は認める。応援方法の詳細は今後詰める。

 開会式は入場行進を行う。行進を終えた選手は各校のプラカードと旗を持つ部員、優勝旗返還と選手宣誓の担当者を除き、スタンドで開会式を見る。式はあいさつの一部を省略し、始球式を取りやめるなど内容を簡略化する。閉会式は行わず、表彰式のみとする。

 福島大会は県高野連などの主催。いわき市のいわきグリーンスタジアムをメイン会場に、郡山市のヨーク開成山スタジアム(開成山野球場)、白河市の白河グリーンスタジアム、会津若松市のあいづ球場、福島市の信夫ケ丘球場の計五会場で熱戦を繰り広げる。

 順調に日程を消化すれば、七月二十五日午前十一時から、いわきグリーンスタジアムで決勝を行う。組み合わせ抽選会は二十一日に郡山市の郡山ユラックス熱海で開かれる。

 昨年の福島大会は新型コロナの影響で中止となり、県高野連が独自の「福島二〇二〇夏季高校野球大会」を開催した。

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