新種標本 福島・川内村に ヒラサワツブゲンゴロウ いなわしろカワセミ水族館が寄贈
福島県猪苗代町のアクアマリンいなわしろカワセミ水族館は十七日、川内村の平伏沼で採集され、学会で新種に認定された「ヒラサワツブゲンゴロウ」の標本を村に贈った。
贈呈したのは体長約三・五ミリのオスとメスの標本で、解説文や拡大写真を添えた。発見者で同館チームリーダーの平沢桂さん(44)が村役場を訪れ、遠藤雄幸村長に手渡した。
平沢さんがヒラサワツブゲンゴロウの特徴などを紹介。遠藤村長は「新種の発見は村に豊かな自然が残っていることを示しており、とても名誉なこと。子どもたちに紹介したい」と語った。
ヒラサワツブゲンゴロウは、平沢さんが二〇一九(令和元)年六月の平伏沼のモリアオガエルの観察会で採集し、昨年十二月の日本昆虫分類学会誌に新種として掲載された。学名は平伏沼にちなみ「ラッコフィルス・ヘブスエンシス」と名付けられた。