梅で地域に活気を 福島の田村市滝根町 入水寺の梅林再生へ草刈り

 

 福島県田村市の有志が市内滝根町菅谷の入水(にっすい)寺にある梅林の再生に乗り出した。約50本が地域住民の手で守られてきたが、人口減少と高齢化の影響で近年は荒れ放題となっていた。再び花をめで、実を収穫できる環境を取り戻す。手始めに22日、梅林の草を刈った。

 市地域おこし協力隊の中山真波さんが中心となって取り組んでいる。中山さんは市内産の梅を使って6次化商品を作ろうと考え、原料となる梅の実の調達先を探していた。寺の総代長佐藤健吉さんが、中山さんと寺をつないだ。

 梅林はかつて檀家(だんか)の女性や地域住民が手入れし、実を販売していた。佐藤さんも梅林が荒れているのが気になっていたため、整備と実の収穫について安倍宗寬住職の了解を取り付けた。

 22日は中山さん、佐藤さんらが機械や鎌を使って梅の周辺の草を刈った。6月中に実を取り、秋には枝切りをする計画。中山さんは「梅林を大切に守っていく。来年の春には、きれいな花が咲くだろうから、イベントを開催したら楽しいかもしれない」と話している。

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