内視鏡検査用の飛沫防止マウスピース開発 福島県郡山市のケイ・エス・エム
金属加工や医療機器開発などを手掛ける福島県郡山市のケイ・エス・エムは内視鏡検査用の飛沫(ひまつ)防止マウスピースを開発し、特許を取得した。患者の飛沫の大部分を抑制でき、医療従事者の新型コロナウイルス感染リスク軽減が期待される。
マウスピースはプラスチック製で患者が装着する。内視鏡を通す部分に十字の切り込みを入れ、飛沫がマウスピース内にとどまるよう密閉性を高めた。十字部分のプラスチックの厚さは0・4ミリと薄く、医療従事者が内視鏡を操作しやすいように工夫している。
郡山市、ふくしま医療機器開発支援センター、福島医大などの協力で1年がかりで開発した。佐藤伊知郎常務(37)は「医療従事者の安全安心につなげたい」と話している。問い合わせは同社へ。