福島県チーム3位入賞 岩手県で第64回東北6県将棋大会
第64回東北6県将棋大会は最終日の4日、岩手県紫波町の紫波グリーンホテルで3~5回戦が行われ、本県チームは通算3勝2敗で3位に入賞した。
個人では、副将の渡辺久記五段(51)=福島市・会社員=が全勝で優勝、大将の竹内俊弘五段(45)=郡山市・会社員=が3勝2敗で3位、先鋒の松井隆生四段(33)=いわき市・自営業=は1勝4敗だった。
本県チームは初日を1勝1敗で終え、最終日は岩手県に3-0でストレート勝ちし波に乗った。4回戦で勝利した時点で3県が3勝1敗となり、事実上の決勝戦となった最終戦で、チームの勝数も個人の勝数もトップで並んでいた青森県に僅差で敗れた。
副将戦で全勝優勝を飾った渡辺五段は「本県で開催した前回は全敗だったので、今回はチームに貢献できてうれしい。何より最終戦までもつれこんで優勝を争うことができ、みんなが頑張ったと思う」と話した。
監督を務めた県将棋連盟の村越孝一幹事長は「最後まで抜群のチームワークで優勝に絡んだ。頂点まであと一歩まで迫った戦いを評価したい」と健闘をたたえた。同連盟の吉田俊哉会長も「全員が最後まで全力を尽くしてくれた」と収穫の多い大会を振り返った。
福島民報社、山形新聞社、岩手日報社、秋田魁新報社、東奥日報社の共催。昨年は新型コロナウイルスの影響で延期になり、2年ぶりの開催となった。東北6県から3人1組で18人が出場し、総当たりのリーグ戦で団体、個人の順位を競った。
閉会式で、審判長を務めた日本将棋連盟東北統括部長の島朗(あきら)九段が講評し、副審判長の中川大輔八段があいさつした。
最終日の成績は次の通り。
▽3回戦
福 島 3-0 岩 手
竹内五段 ○-× 岩﨑唯人二段
渡辺五段 ○-× 小島常明五段
松井四段 ○-× 昆隆志三段
宮 城 2-1 青 森
山 形 2-1 秋 田
▽4回戦
福 島 2-1 宮 城
竹内五段 ○-× 榎本大佑四段
渡辺五段 ○-× 小山真央五段
松井四段 ×-○ 宮瀬賢伸三段
青 森 2-1 山 形
岩 手 2-1 秋 田
▽5回戦
青 森 2-1 福 島
船橋隆一五段 ○-× 竹内五段
成田豊文四段 ×-○ 渡辺五段
中川滉生五段 ○-× 松井四段
宮 城 2-1 秋 田
山 形 2-1 岩 手
◇団体(1)青森(2)宮城(3)福島(4)山形(5)岩手(6)秋田
◇個人▽大将(1)杜碩五段(秋田)(2)船橋隆一五段(青森)(3)竹内五段(4)岩﨑唯人二段(岩手)(5)榎本大佑四段(宮城)(6)花輪正明四段(山形)
▽副将(1)渡辺五段(2)小山真央五段(宮城)(3)本間瑞生三段(山形)(4)成田豊文四段(青森)(5)小島常明五段(岩手)(6)斎藤雄平三段(秋田)
▽先鋒(1)中川滉生五段(青森)(2)山寺清志五段(山形)(3)宮瀬賢伸三段(宮城)(4)昆隆志三段(岩手)(5)佐藤弘康五段(秋田)(6)松井四段