今季のシラス漁始まる 福島・相馬双葉漁協 初日は5.6トン水揚げ

 

 相馬双葉漁協の今季のシラス漁は20日、始まった。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後に再開し、今年で9年目。昨年に比べると3週間ほど遅い初出漁だが、相馬市の松川浦と磯部、南相馬市鹿島区の真野川の各漁港から計12隻が出港し、相双地区沿岸域で5.6トンを水揚げした。

 松川浦漁港では午前9時半ごろ漁船が港へ戻り、シラスが入ったかごを水揚げした。放射性物質検査を経てシラスは荷さばき施設で入札に掛けられ、仲買業者らが買い付けた。

 4月から本格操業へ向けた移行期間の「拡大操業」となり、今季のシラス漁は週2~3回、11月ごろまでの予定。立谷寛治組合長は「漁場の水温も上がり、ようやく魚影が濃くなってきた。初日としてはまずまず。今後も安定的な水揚げを期待したい」と話した。

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