被災地の営農再開へJAアグリサポートふたばが始動 福島・富岡
JA福島さくらが設立した新会社「JAアグリサポートふたば」は2日、福島県富岡町の同JAふたば地区本部の敷地内で営業を開始した。オープニングセレモニーが同所で行われ、関係者が東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの営農再開に貢献することを誓った。
セレモニーには同JAや双葉郡8町村から約50人が出席した。同JAの管野啓二組合長が「双葉郡の基幹産業である農業の復興を加速化させ、農業再生の礎になるよう取り組む」とあいさつ。新会社の大和田耕一社長が事業内容を紹介した。
JA福島五連の菅野孝志会長らが祝辞を述べた。管野組合長らがテープカットし、営業開始を祝った。
JAアグリサポートふたばは、郡内の水稲、タマネギの育苗施設やカントリーエレベーターなど農業関連施設を管理運営する。将来的にはコメやタマネギ、長ネギなどの生産受託にも取り組む。
双葉郡の営農再開率は約3割にとどまる。営農再開の壁になっている担い手不足の解消に向け、新規就農者の育成や作業の省力化・機械化を推進し、持続可能な農業モデルの実現を目指す。