長崎県訪問、地元信金と交流 あぶくま信金の太田理事長
福島県南相馬市のあぶくま信用金庫の太田福裕理事長は9、10の両日、長崎県を訪れ、原子爆弾の犠牲者を追悼するとともに、同県諫早市のたちばな信金の役職員と交流した。
76年前の1945(昭和20)年に原爆が投下された9日には、長崎市の平和公園にある犠牲者の慰霊碑に献花し、追悼の祈りをささげた。翌10日には諫早市のたちばな信金本店で塚元哲也理事長らに東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの福島県の復興状況などを説明した。
訪問は原発事故と原爆の被災地に所在するあぶくま信金と広島信用金庫、たちばな信金が始めた相互交流の一環。6日には広島市の広島信金本店で行われた原爆犠牲者の慰霊祭に参列した。
太田理事長は今回の広島、長崎両県の訪問について「原爆など戦争の被害の大きさを実感した。同時に信用金庫が地域に根付いて頑張っていると思った。今後も交流を広げ、実のあるものにしていきたい」と語った。