東京パラリンピック聖火リレーへ「浜通りの火」採火 Jヴィレッジで福島県13市町村
東京パラリンピック聖火リレーの集火に向けた「浜通りの火」の採火式はJヴィレッジ(福島県楢葉・広野町)で行われた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興などを願って浜通り13市町村でおこした「種火」が1つになり、東京五輪聖火リレーのスタート地点を照らした。
式典では、各市町村が太陽光や水素エネルギーなど独自の方法で起こした13の種火を聖火台に集めた。パラリンピアンの佐藤聡さん(45)=郡山市出身=が聖火台から「浜通りの火」を採火し、県立相馬支援学校高等部1年の斎藤春香さん(16)=飯舘村在住=の持つランタンに灯した。
佐藤さんは車いすバスケットボール男子の日本代表として、2大会連続でパラに出場した。かつて一緒にプレーした日本代表主将の豊島英(32)=WOWOW、いわき市出身=にエールを送り、「障害者スポーツへの理解が深まる大会になってほしい」と語った。
採火式は、中通りが13日に四季の里(福島市)、会津が14日に亀ケ城公園(猪苗代町)で行われる。15日に郡山市の開成山陸上競技場で集火式を行い、3地方の火で「福島県の火」をつくる。