大熊町産のイチゴパン開発 福島・南相馬の相馬農高
福島県南相馬市の相馬農高の生徒有志は大熊町産のイチゴを使ったパンを開発した。14日、町役場で先行販売され、職員が一足早く新作のパンを味わった。
大型観光企画「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」の一環として、JR東日本が大熊町のPRに使う新たな特産品の製作を同校に要請した。
生徒からの注文を受けた南相馬市原町区のパン工房「パルティール」がパンを作った。町でイチゴ栽培施設を運営するネクサスファームおおくまが生産したイチゴを使った。デニッシュ生地を使ったパンの中には、煮詰めたイチゴとカスタードクリームが入っている。表面をクッキー生地でコーティングし、焼き上げた。
食べた人が笑顔になれるようにとの思いから「みんなだいすき しあわせいちごぱん」と名付けられた。同校生産環境科2年の荒令香さん(16)は「新しいパンを多くの人に食べてもらいたい」と話した。吉田淳町長は「町に明るい話題が出てくる」と期待した。
価格は1個250円(税込み)。パンは30日にJR常磐線原ノ町駅前で販売される。その後、販路拡大などを検討する。