郡山北工高が福島県双葉町に手作りテーブルなど寄贈 復興拠点内に設置へ
製作したイスに座り、伊沢町長(右から2人目)にこだわりを話す郡山北工高の生徒
2022/02/24 21:23
郡山北工高の生徒が製作したベンチ
福島県郡山市の郡山北工高は24日、手作りのテーブルやベンチを双葉町に寄贈した。6月の避難指示解除を目指す同町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)内の団地に設置予定で、製作した生徒は「住民同士が交流するきっかけになれば」と思いを込める。
復興拠点内のJR双葉駅西側では県が災害公営住宅などの整備を進めている。団地内の交流の場をつくるため、県が県内の工業高校に屋外家具の製作を呼び掛けたところ同高が手を挙げた。
郡山市の太斎木工所の指導の下、同高建築科3年生10人が半年かけて設計や製作に取り組み、県産ヒノキを使った大小のベンチと六角形のテーブルを完成させた。団地には9月末ごろに設置する予定という。
いわき市の双葉町役場いわき事務所で贈呈式を行い、同校3年の渡辺祥希さん(18)が伊沢史朗町長に目録を手渡した。伊沢町長は「皆さんの応援に感謝したい」、渡辺さんは「幅広い世代に使ってもらえるように家具の高さや角度を工夫した。くつろげる場所になってくれれば」と話した。