復興に向かう町の魅力を紹介している「じゃらん　ふたば」

 

2022/03/02 16:46

 

　東京電力福島第一原発事故により全町避難が続く福島県双葉町の観光パンフレット「じゃらん　ふたば」が完成し、配布が始まった。

　浜通りの観光振興などに取り組む、双葉町の双葉郡地域観光研究協会（山根辰洋代表理事）が企画し、旅行雑誌「じゃらん」を発行するリクルートとともに製作した。

　パンフレットはＡ４判で８ページフルカラー。町内の飲食店で提供しているグルメや町内の拠点施設、近隣市町村の観光地などを、関係する人々の復興へ向かう思いとともに紹介している。

　２万部発行し、ＪＲ常磐線双葉駅や町産業交流センター、近隣のホテル、道の駅、県内外のアンテナショップや観光案内所などで無料配布している。

　町は早ければ今年６月の特定復興再生拠点区域の避難指示解除を目指している。山根代表理事は「各地で避難生活を送る町民にも配布する。多くの人に町を訪れてもらい、町の現状と復興の歩みを肌で感じてほしい」と呼び掛けている。