新地高で閉校式、115年の歴史に幕 4月に相馬東と統合し「相馬総合高」に

 

在校生や教職員が見守る中、校旗を返還する今野さん(中央)

 

2022/03/29 21:13

 

 相馬東高(相馬市)との統合で4月から「相馬総合高」となるのを前に、福島県新地町の新地高は29日、同校で閉校式を行った。出席した1、2年生約80人が母校の伝統を継承する決意を新たにし、115年の歴史に幕を閉じた。

 高野敦史校長が「先人が残した信念や校訓を受け継ぎ、新地高生のプライドを持ち続けて地域の期待に応えられる人となれるよう努めてほしい」と式辞を述べた。生徒会長の今野茜さん(2年)が高野校長とともに校旗を返還し、八巻円同窓会副会長、森司PTA会長があいさつした。

 記念講演も行われ、南相馬市に事務所を置くベンチャー企業「クフウシヤ」社長の大西威一郎さんが、夢に向かって挑戦する大切さを訴えた。

 新地高は1906(明治39)年に新地村実業補習学校として創立した。新地町内唯一の高校で、これまでに卒業生約6千人を輩出した。

 統合校の相馬総合高は4月11日に開校式を行う。相馬東高を本校舎、新地高を新地校舎として活用する。

 

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