浜通りなど対象に16日から電子決済ポイント還元事業 福島県、15市町村の飲食や宿泊の利用者に
2022/05/13 21:26
福島県は16日、浜通りなど15市町村を対象とした電子決済ポイント還元事業を開始する。小売や飲食、宿泊などの対象店の利用者が支払った金額の最大30%のポイントを還元する。今年度は季節ごとに計4回に分けて実施し、イベント限定ポイントの付与などを通して交流人口や消費の拡大を目指す。県が13日、発表した。
キャッシュレス決済アプリ「d払い」で支払った利用者に対し、東京電力福島第一原発事故の被災12市町村では30%(上限5000ポイント)、いわき、相馬、新地の浜通り3市町では15%(上限2500ポイント)を還元する。1度の決済につき1000ポイントが上限となる。16日開始の事業は6月12日まで。
2回目は被災12市町村に限定し、7月23日から8月21日まで行う予定。キャッシュレス決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」も使えるようにし、利用者の幅を広げる方針。3回目は秋、4回目は冬に実施する見通しで、対象地域は検討中という。
今年度の予算規模は約11億円で、うち9億円をポイントとして利用者に還元する。対象店舗は約2000店を見込む。
事業は昨年度に始まり、2025(令和7)年度までの5カ年で実施する。昨年度は昨年11月から今年1月末までの3カ月間で実施し、9億8000万円の利用があった。約1900店が事業に参加した。
県商工総務課の担当者は「県内外から多くの方に来てもらい、美しい浜通りの姿を知ってほしい」と話す。問い合わせは事務局へ。