移動式水素ステーション「ナミエナジー」開所 福島県浪江町 相双地方初の商用ステーション

 

ナミエナジーから町のFCVに水素を充填(じゅうてん)する吉田町長(右)。左は相良社長

 

2022/05/25 09:40

 

 アポログループ(本社・福島市)のふくしまハイドロサプライが整備した移動式水素ステーション「ナミエナジー」は24日、福島県浪江町の棚塩産業団地に開所した。相双地方では初の商用水素ステーションとなる。「水素タウン構想」を進める浪江町を中心に燃料電池車(FCV)の普及促進が期待される。

 町内の「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で開所式が行われ、アポログループの相良元章社長が「今後も一歩ずつ水素社会の実現に取り組んでいく」とあいさつ。吉田数博町長らが祝辞を述べた。ナミエナジーに移動し、関係者がテープカットした。吉田町長がナミエナジーから町のFCVに水素を充填(じゅうてん)した。

 ナミエナジーはFH2Rの西側に設置された。敷地面積は約750平方メートルで、FH2Rで製造された再生可能エネルギー由来の水素を活用。専用トラックのタンクに水素を貯蔵し、FCV3台分を満タンにできる量を供給する。2023(令和5)年以降、浪江町を拠点に、東京電力福島第一原発事故で被災した12市町村に営業拡大を検討し、脱炭素化を促進していく。

 ナミエナジーの営業日は毎週水、木、金曜日。営業時間は午前10時30分から午後3時。

 

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