福島アクセルプロジェクト始動 元プロ野球内川選手ら部活動指導 福島県いわきでプレイベント
野球部員にアドバイスする内川選手(左)
2022/12/20 09:17
地方における教育拡充を目指す民間発の「福島アクセルプロジェクト」が始動した。19日、福島県いわき市の平二中でプレイベントが行われ、アスリートが部活動に励んでいる生徒を指導した。
生まれ育った環境や受けた教育で将来の選択肢が限られてしまう現状を変えるきっかけにしたいと始まった。教育とスポーツ、地域振興の三本柱で進める。各分野の第一線で活躍する人を月1回程度、講師として招き、子どもの学習意欲を高める。地方と都市部の教育格差是正につなげる狙いもある。
環境事業、地域支援事業などを手がけているサトウ(大阪市)の佐藤秀樹社長(56)=いわき市出身=が発案。長谷川奈々美副社長(31)がNPO法人なな色(東京都)を来春設立して事業を本格化させる。取り組みは本県から全国の地方都市30カ所に広げていく考え。
スポーツ分野は大手メーカー・ミズノと組んでいる。プロ野球(NPB)のソフトバンクやヤクルトなどで活躍した内川聖一選手、陸上競技の元五輪代表・田端健児さんら6人が平二中を訪れ、生徒と競技指導を通して交流した。20日は湯本一中でも繰り広げられる。
長谷川副社長は「子どもがやりたいことをかなえるのが大人の役目。夢を持ち、努力するきっかけになるとうれしい」と語った。