水素活用の燃料電池小型トラックが出発式 福島県いわき市

 

テープカットする関係者

 

2023/05/30 20:00

 

 水素を活用した燃料電池小型トラックの出発式が30日、福島県いわき市のいわき鹿島水素ステーションで行われた。国や県、トヨタ自動車などで組織するCJPT、各事業者による社会実証の一環。脱炭素社会に向けた取り組みをアピールしようと、導入する市内の6事業者が主催した。

 水素燃料電池小型トラックは水素を10・5キロ詰めると約260キロ走行できる。社会実証は2025(令和7)年度末までに県内で約60台の運用を予定しており、いわき市内では今年度末までに約20台が納車予定。既に導入している事業者は配送業務などに使用しているという。

 出発式には県の五月女有良企画調整部長、内田広之いわき市長、小野栄重いわき商工会議所会頭、市内の水素燃料電池トラック導入事業者6社などの関係者約20人が出席した。

 全国で初めて納車した根本通商の根本克頼社長が「地元企業で協力し、全国に先駆けて脱炭素社会の実現を目指していく」とあいさつ。関係者がテープカットした。根本通商のほか、磐栄運送、小名浜包装資材が所有する計3台の水素燃料電池小型トラックが関係者に見送られ出発した。

 

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