ポニーリーグNARAHASTADIUM 福島県楢葉町のならは球場 日本ポニーベースボール協会が命名
除幕式に臨んだ広沢理事長(左から4人目)と松本町長(同3人目)ら
2023/05/31 09:10
球場でプレーする子どもたちへの期待などを語る広沢理事長
福島県楢葉町のならは球場の新たな名称が「ポニーリーグ NARAHA STADIUM」に決まり、30日、現地で看板が披露された。関係者は町民や選手により親しまれる球場になることを期待している。
町とネーミングライツ(施設命名権)の契約を結んだ日本ポニーベースボール協会が命名した。契約期間は5月1日から来年4月30日までの1年間。
ポニーベースボールは中学生を中心とした硬式野球リーグで、昨年8月にならは球場をメイン会場に東日本大会が開かれた。6月26日からは新名称のもと、アジア大会が開催される。
看板除幕式で日本ポニーベースボール協会の広沢克実理事長は「子どもたちを心身ともに成長させてあげることがわれわれの役割」、松本幸英町長が「球場を中心に町のスポーツ振興を進めたい」とあいさつした。広沢理事長と松本町長ら6人が除幕した。
■日本ポニーベースボール協会の広沢克実理事長「野球通じ復興学ぶ機会に」
日本ポニーベースボール協会の広沢克実理事長は30日、福島民報社の取材に対し、野球に打ち込む子どもたちへの期待などを語った。
―新名称となった球場をどんな場にしたいか。
「競技振興の拠点にしたい。子どもたちが元気よくプレーする姿を見るのを楽しみにしている。球場が町内外の少年に利用されれば、町の復興状況を学ぶ機会になる」
―楢葉町への思いは。
「東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地の記憶を将来につなぐ上で重要な地域だ」
―6月にはアジア大会を球場で開催する。
「勝利や技術の向上も大切だが、海外のチームと対戦すること自体が貴重な経験だ。子どもたちには他国の選手と積極的にコミュニケーションを取り、交流を深めるきっかけにしてもらいたい」