幅広い世代が参加した初練習

2023/06/05 09:20

　福島県吹奏楽連盟いわき支部の「いわき吹奏楽アカデミー」は４日、開講した。今年度スタートした連盟の吹奏楽アカデミー第１弾で、いわき市のアリオスで初練習を行った。

　市内の小学３年生から中学３年生まで約８０人が参加した。連盟音楽総監督の根本直人さんをはじめ連盟所属の教員、同市で活動する吹奏楽団のメンバーから正確な音階や演奏技術の基礎を学んだ。トロンボーン担当の小川中２年、星宮彩（ほしみや・あや）さん（１３）は「同じ楽器を演奏する仲間が他校にでき、楽しい」と笑顔で語った。レハールの喜歌劇「『メリー・ウィドウ』セレクション」など３曲を練習し、来年１月２８日に開かれる同支部主催の市吹奏楽新人演奏会で成果を発表する。

　練習に先立ち、開講式が行われた。連盟の田母神貞子理事長は「吹奏楽が盛んないわき市だからこそ、地域の理解と関係者の支えが得られ、早期に開講できた。音楽が好きだという思いをさらに高めてほしい」とあいさつした。

　学校の垣根を超えて演奏技術を高め合う「吹奏楽アカデミー」は、公立中の休日の部活動指導を民間団体に委ねる「地域移行」を見据えている。子どもたちが演奏に親しむ機会を増やす狙いもある。県内５支部のうち県北、県南両支部が今夏の開講に向けて準備を進め、会津支部は各支部を視察し開催方法を探っている。