相馬野馬追の開催日程見直し 「最短でも2年以上かかる」 福島県南相馬市の執行委員長が見通し
2023/06/11 10:05
相馬野馬追執行委員長の門馬和夫福島県南相馬市長は10日、猛暑の時期を避けた相馬野馬追の開催日程の見直しについて、最短でも2年以上はかかる見通しを示した。同日の執行委総会で日程変更検討の手順が示され、承認された。
7月29日から31日までの3日間行われる今年の相馬野馬追の後、8月以降に関係する市町村、神社、騎馬会、商工、医療関係者らで検討会を立ち上げ素案を作る。執行委の総会で素案の承認を受け、相馬野馬追保存会に提出。保存会から承認を受けた上で再度、執行委の総会を開いて決議する。変更する場合は周知の必要があるため、決議した直後の野馬追は従来の日程で行い、その翌年から変更した日程で実施する。
門馬市長は「関係者が多いため、丁寧に意見を聞く必要がある。(検討の手順を踏まえれば)少なくとも2年以上はかかる」と語った。
国指定重要無形文化財の相馬野馬追は2011(平成23)年から7月の最終土、日、月曜日に開催されている。猛暑による騎馬武者や観客、馬の救護件数が多いことから、安全面を配慮した日程の見直しを求める声が上がっていた。