福島国際研究教育機構(エフレイ)が首長や若者らと直接対話 福島県いわき市から座談会スタート
いわき市を皮切りに始まったエフレイの市町村座談会
2023/06/21 09:21
福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)が各地の首長や企業、若者らと直接対話する座談会が20日、福島県いわき市をトップに始まった。各地域が抱える課題や企業の技術を把握し、研究テーマへの反映や連携体制の構築につなげる。
「F―REI市町村座談会」と題し、山崎光悦理事長らが浜通りなど15市町村を年度内に訪問する。20日の座談会はいわき産業創造館で開かれ、内田広之市長をはじめ、市、商工会議所関係者や福島高専、東日本国際大の学生ら合わせて約20人が参加した。エフレイとの連携をテーマに意見を交わした。
内田市長は連携に向けた市の計画を示し、「2026(令和8)年ごろまでに市内企業が関われる5つ程度の研究提案を目指す」と述べた。学生らは「高専生や大学生が活躍できる企業を誘致してほしい」、「若者への教育や研究者の定住を期待したい」と述べた。
山崎理事長は長期休暇を活用して若者を受け入れる事業やロボットコンテストの構想を示した。さらに今後、15市町村各地の中心的な役割を果たす人にエフレイのワーキンググループに参加してもらう考えを明らかにした。終了後、報道陣の取材に「頂いた意見を研究活動に取り入れ、成果を地域に還元できるようにしたい」と述べた。
トマト栽培などを手がけるワンダーファームのほか、東洋システムと常磐共同火力勿来発電所、根本通商を視察した。
第2回は7月5日に南相馬市で開催する予定。