昼花火で青空に桜 世界的芸術家の蔡国強さん 福島県いわき市の四倉海岸で披露
桜をイメージしたピンクの煙の花火が打ち上がり、歓声を上げる子どもたち=26日午後0時20分ごろ、いわき市・四倉海岸
2023/06/27 09:58
中国出身で福島県いわき市と縁が深い世界的芸術家、蔡国強さんが手掛けた花火「満天の桜が咲く日」は26日、同市の四倉海岸で披露され、鎮魂や希望の願いを込めた4万発が真昼の空を彩った。
蔡さんは1993(平成5)年秋から半年間、同市四倉町で暮らしながら作品を制作した。火薬を使った作品で知られ、北京五輪の開会式なども演出した。
この日は多くのギャラリーが見守る中、東日本大震災で被害に遭った人への鎮魂や復興の希望を込め、波や桜をイメージした色鮮やかな花火が打ち上げられた。
蔡さんは「第二の故郷で皆さんと歴史的な瞬間を共有できた。また四倉で作品を披露したい」と話した。