立派な「常磐もの」に 福島県新地町の釣師浜漁港でヒラメ稚魚放流
新地沖で行われたヒラメの稚魚の放流
2023/07/11 09:40
放流用のヒラメの稚魚
福島県栽培漁業協会が生産した「常磐もの」のヒラメの稚魚放流は10日、新地町の釣師浜漁港で始まった。8月8日まで本県沖で約100万匹を放流する。
稚魚は相馬市の県水産資源研究所で育てられた。釣師浜漁港に集まった地元漁師らが10センチ前後の稚魚を漁船に積み込み、沖合に運んで放った。ヒラメは4年ほどで水揚げができる50センチ程度に成長するという。
県栽培漁業協会の水野拓治理事長は「ヒラメは常磐ものの代表格で、水揚げも東日本大震災後、着実に回復している。安定的に放流を続けていきたい」と話している。
ヒラメの稚魚放流は1996(平成8)年から始まった。震災の津波被害で大熊町の成育施設が全壊し、一時、県外の施設を使っていたが、2019年からは相馬市に再建された研究所で生産している。