宇宙で結ばれた縁、深める決意共有 福島県楢葉町で「復興宇宙サミット」
児童の質問に答える山崎さん(右)
2023/08/06 09:20
一般社団法人ワンアース(茨城県)による東日本大震災からの復興事業「東北復興宇宙ミッション」参加団体による「復興宇宙サミット2023inNARAHA」は5日、福島県楢葉町コミュニティセンターで初めて開かれた。参加者は地域連携などに意見を交わし、ミッションを通じて結ばれた宇宙規模の縁を深めていく決意を共有した。
東北復興宇宙ミッションでは、被災地から集めた農産物の種を国際宇宙ステーションに打ち上げるなどの事業を行った。地球に帰還した種は各地で栽培され、まちづくりなどに役立てられている。
サミットには楢葉小と楢葉中の児童生徒や県内外の中高生、ミッションに参加する自治体の首長ら約100人が参加。ワンアース名誉顧問の宇宙飛行士山崎直子さんが記念講演し、宇宙遊泳の経験を語った。子どもたちは山崎さんに宇宙での生活などを質問した。
「宇宙の紲(そらのきずな)」と題した討論も行った。宇宙規模で結ばれた地域の交流を深め、震災の記憶と教訓を次世代につなぐ方法などを話し合った。
ワンアースによると、サミットは毎年、各地の持ち回りで開催する予定。