「常磐もの」魅力アピール 復興相、風評防止へ豊洲市場で刺し身堪能
福島県産の魚を試食する渡辺復興相(右)
2023/09/06 09:28
渡辺博道復興相は5日朝、東京都江東区の豊洲市場を訪れ、福島県沖で水揚げされた「常磐もの」を食べて魅力を発信した。東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に伴う風評を払拭するのが狙い。「身がぷりぷりしておいしい」と品質を絶賛した。
市場内のすし店「勢」で、底引き網漁で取れたヒラメやイシガレイ、ホウボウ、スズキのすしと刺し身を堪能し、「まさの日本の宝だ。日本の水産品を多くの人に食べてもらえる環境をつくっていく」と笑顔を見せた。店によると、例年この時期に「常磐もの」として市場に流通する魚は種類が豊富で、身も厚く高い評価を得ているという。
渡辺復興相は、東日本大震災からの復興支援のため「三陸・常磐もの」の鮮魚や干物などを扱う「夢市楽座」も視察した。ショーケースに並んだ本県産マダイとヒラメの刺し身、宮城県産ムキホタテとカツオの刺し身を前に「これ全部頂戴」と大人買いした。海洋放出後の中国による日本産水産物の輸入停止の影響なども関係者に聞き取った。
復興庁によると、買い求めた刺し身は各閣僚に配り「常磐もの」のおいしさを伝えたという。