双葉高創立100年記念式典 10月8日に福島県双葉町で挙行 展示用の思い出の品搬出
野球部が甲子園出場を決めた県大会優勝の盾を運び出す松本会長(右)
2023/09/21 09:58
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で休校となっている双葉高の創立百年記念式典は10月8日、福島県双葉町産業交流センターで行われる。同窓会は記念式典で思い出の品を披露するため20日、双葉町の母校を訪れ、野球部が甲子園出場を決めた県大会優勝の盾など貴重な資料を運び出した。
県の許可を得て、松本貞男会長ら同窓生、元教員ら10人が校舎に入った。1階は真っ暗で、懐中電灯で明かりを照らしながら、式典で展示する品を探した。夏の甲子園出場を決めた1973(昭和48)年、1980年、1994(平成6)年の県大会優勝トロフィーや盾、家庭クラブ(FHJ)が文部科学大臣賞を受けた表彰状を見つけた。
松本会長は「百年の節目に懐かしい品々を皆さんにお披露目できる。歴史と伝統ある双葉高の絆を紡いでいきたい」と語った。
式典終了後、祝賀会を開き、母校の節目を祝う。同窓生のミュージシャン渡辺俊美さん(56)=1985年卒=と歌うライブが催される。作家の志賀泉さん(62)=1979年卒=が作詞し、渡辺さんが作曲した創立百年記念賛歌「百年の樹」などを披露する。