市民の歩行データ集積し健康維持へ 福島県南相馬市とRDSが連携協定締結
コアラを前に協定書を披露する門馬市長(右)と杉原社長
2023/09/26 10:08
福島県南相馬市は市民の歩行データを集積し健康維持に役立てる取り組みを始める。解析を手がけるRDS(本社・東京都)と25日、連携協定を締結した。
RDSは歩行者を移動しながら3Dカメラで撮影して、立体的なデータを測定できるロボット「CORE―Ler(コアラ)」を開発した。国立障害者リハビリテーション研究所と共同でデータの収集、解析を行っている。認知症や糖尿病患者は歩幅が小さく足をあまり上げないなどの特徴があるとされ、歩き方の分析による病気の発見やリハビリへの活用を目指している。
RDSは、市が仲介した医療や福祉施設、イベントなどで患者や高齢者の歩行データを収集し、解析の精度を高めていく。市は将来的に健康診断に導入し、健康課題の早期発見につなげる。
締結式は南相馬市産業創造センターで行われた。門馬和夫市長、RDSの杉原行里社長が協定書に署名を交わした。コアラのデモンストレーション測定も行われた。