福島県双葉町にイオンが出店へ 原発事故後、町内初のスーパー

 

2023/10/17 09:41

 

 福島県双葉町がJR双葉駅東側に整備する商業施設の小売店に、大手スーパーマーケットの「イオン」が入居する。町内への出店は初めてで、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、町内にスーパーが立地するのも初となる。住民の買い物環境向上が期待される。16日、町が発表した。

 町が9月から事業者を募り、2社の応募の中からイオン東北(本社・秋田市)を選んだ。生鮮食料品や弁当、総菜、日用品、医薬品を扱う見込み。町役場新庁舎に隣接する敷地に建築面積約300平方メートルの店を構え、毎日営業する計画だ。

 町内には現在、スーパーがない。住民はイオン東北が町内で毎日実施している移動販売や、町内のコンビニエンスストア、隣町に出向くなどして食品や日用品を買い求めている。住民から町にスーパー新設を求める声が多くあり、イオンの開所後は買い物環境が大きく改善する。

 商業施設は2025(令和7)年度の開所を目指している。イオンの他、町立体育館跡地に飲食店3店舗を設け、住民の生活環境向上や帰還・移住促進につなげる。イオン東北は「町と連携し、一日でも早くオープンするための準備を進めたい」としている。

 

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