ギリシャ・オリンピア市と締結 東京五輪聖火リレースタート地の福島県楢葉町 産業、教育、文化で交流

 

末永い交流を誓う松本町長(中央左)とゲオルギオプロス市長(同右)ら楢葉町、オリンピア市の関係者

 

2023/11/23 20:00

 

 福島県楢葉町の松本幸英町長は22日、ギリシャを訪れ、オリンピア市と産業、教育、文化の各分野の交流に関する覚書を締結した。東京五輪の聖火でつながった両市町が末永い友好関係を築いていくことを誓った。

 松本町長はオリンピア市のゲオルギオス・ゲオルギオプロス市長に東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後の支援に対する感謝を伝え、覚書に署名した。ゲオルギオプロス市長は「オリンピア市で採火された聖火のリレーが楢葉町から出発し、うれしく思う。文化や観光などさまざまな交流をしていきたい」と約束した。松本町長は町の子どもたちが寄せ書きした横断幕を披露し、町内産の酒米で作った日本酒「楢葉の風」、干し芋を贈った。

 訪問団は松本町長、青木基町議会議長、一般社団法人ならはみらいの渡辺清代表理事、一般社団法人ワンアースの長谷川洋一代表理事ら7人。現地の小学校で長谷川代表、町教委の猿渡智衛指導主事が授業を行った。オリンピック関連施設を視察し27日に帰国する。

 町は東京五輪でギリシャの「復興ありがとうホストタウン」となった。オリンピア市で採火された聖火のリレーは町内のJヴィレッジからスタートした。駐日ギリシャ大使から贈られたオリーブの種を宇宙の旅を経て町内で育てるなど、「聖火とオリーブがつなぐ友好交流」が続いている。

 

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