福島県の相馬市臨時議会は２２日開かれ、土地の埋め立てや盛り土などを規制する条例の制定を全会一致で可決した。２月１日に施行する。

2024/01/23 10:00

　千平方メートル以上の土地での埋め立てや盛り土工事に、周辺住民の同意や相馬市長の許可が必要になる。不適正な工事を防ぎ、動植物の生育環境や住民の安全、地下水の質を守る。

　市内では松川浦環境公園に隣接している私有地の湿地約２ヘクタールの埋め立て計画が持ち上がっている。埋め立てに、地域住民や漁業者は市に反対の請願を提出し、市議会は反対の決議を可決していた。

　臨時議会では、１億２２６４万円を追加する２０２３（令和５）年度一般会計補正予算など２議案も可決した。補正は、非課税世帯臨時特別給付に２００５万円、低所得者等給付金事業に１億２５８万円。