福島県浪江町の防災拠点、4月共用開始へ 室原地区の復興拠点 東電福島第1原発事故
4月に供用を開始する見通しとなった浪江町の防災拠点=5日午後
2024/02/06 05:03
福島県浪江町が東京電力福島第1原発事故に伴う室原地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)に整備を進めている防災拠点は、4月に供用を開始する見通しとなった。5日、町への取材で分かった。供用開始に先立ち、町は3月末に開所式を行う予定。供用開始後、町は帰還困難区域への立ち入り受け付け業務を防災拠点で行う。
拠点は常磐自動車道浪江インターチェンジ(IC)北側に新設する。500人が収容できる避難所や250台分の駐車場を設け、住民らの安全・安心につなげる。平時は住民同士の交流の場として活用する。
避難所は約90平方メートルの会議室を10室備え、町災害対策本部の機能が移転できる他、平時は集会室として役立てる。非常食や飲料水、毛布などを保管する備蓄倉庫も併設。非常用発電機を設置し、災害時に非常用トイレとなる駐輪場も置いて有事に備える。