例大祭、神輿威勢良く 5年ぶり通常開催 福島県いわき市内の各神社
威勢の良いかけ声が響いた担ぎ神輿=小名浜諏訪神社
2024/05/07 17:29
総代らによる「福餅まき」が行われ福を求める参加者=諏訪八幡神社
いわき市内の各神社で2日から5日にかけて春の例大祭などが催された。神輿(みこし)渡御をはじめ多彩な催しが行われ、地域住民らが祭りの雰囲気を楽しんだ。
【小名浜諏訪神社】2、3の両日、境内や小名浜地区などで行われた。5年ぶりの通常開催となった地区内が熱気に包まれた。
初日の宵宮祭では、境内のみそぎ池でみそぎ行法を行い、下帯姿の参加者がかけ声を合わせ心身を清め、祭りの成功を祈願。社殿内で神社関係者など約40人が出席し神事も執り行われた。
3日の本祭では、担ぎ神輿(みこし)と車で地区内を巡行する車輦(しゃれん)神輿も行った。担ぎ手が県内外の24団体から約200人参加し、威勢の良いかけ声が地域に響き渡った。小名浜魚市場やいわき・ら・ら・ミュウなども巡った。子ども神輿、地元のわかぎ幼稚園年長児による稚児行列も繰り広げられた。
小名浜美食ホテル周辺では、県若鳶連合会の会員がはしご乗りやさすまた乗りを披露。厄よけの「追儺(ついな)」や神社のご利益を配るとされる「白扇撒(ま)き」なども行われた。
【諏訪八幡神社】5日、いわき市泉町の同神社境内とその周辺で開かれた。
神事を行い、御霊(みたま)を神輿(みこし)に移した後、本神輿をトラックの荷台に載せ、総代や氏子らが神輿渡御を繰り広げた。
多くの住民が沿道で行列を出迎え、天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災などを祈願した。宮入り後、総代らによる「福餅まき」が行われ、集まった人が福を求めた。
境内では、「神社でキッズマルシェ」が催された。子ども向けの縁日コーナーが設けられ、飲食ブースが出店した。フラダンスなどのステージイベントもあり、多くの家族連れが連休の楽しいひとときを過ごした。