アイガモロボ2年目 小型・軽量の新型投入 実験公開、抑草効果など検証 福島県浪江町と東北大など

 

アイガモロボ新型機の概要を解説する中村副社長=浪江町

 

2024/06/13 16:52

 

 福島県浪江町と東北大、NEWGREEN(東京都)は11日、有機米を栽培している同町酒田地区の水田で、雑草の成長を抑える農業機械「アイガモロボ」の実証実験の様子を公開した。実証2年目の今回は小型・軽量化した新型機を投入。現行機と抑草効果などを検証し、除草作業の人的労力削減につなげる。

 アイガモロボは田植え後の水田に浮かべて利用する。泥を巻き上げながら移動するため、田んぼの水を濁らせて水底に光を届きにくくし、雑草が生えるのを抑える。

 今年度取り入れた機械は、泥をかきあげるスクリューに「ブラシ形式」を採用。従来に比べて小型となり、重さも11キロから5キロにまで軽くなった。人工知能(AI)も搭載し、移動ルートを機械が記憶できるようになった。

 11日はスマート農業講習会として農業関係者らが機械の動きを見守った。NEWGREENの中村哲也副社長が新型機の概要を解説した。1カ月ほど稼働させる予定。東北大が研究中のドローンを活用して水田の様子を見守り、機械の効果を確認する。

 実証は南相馬市でも行われている。11日に原町区のあいアグリ太田の水田で、取り組みが公開された。

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