ドローンで上空から災害迅速把握 福島県いわき市 東コンサルタントと協定

 

協定書を交わした内田市長と吉田社長(右)

 

2024/10/09 17:30

 

 福島県いわき市は2日、市内の建設コンサルタント会社「東コンサルタント」と災害時のドローンを活用した支援活動に関する協定を締結した。土砂災害や水害発生時に同社のドローンを使って被害状況を確認し、迅速な被災地域の特定や復旧対応に生かす。

 同社は災害発生時、ドローンで上空から被害状況の把握に必要な映像や画像を収集するほか、3D解析した撮影画像と地図を照らし合わせた「災害地図」を作成し、市に提供する。市は画像や災害地図を通じて全体の被害状況を素早く把握し、住家被害認定調査の迅速化などにつなげる。市によると、昨年9月の台風13号による豪雨災害時には市職員が約3週間かけて河川の氾濫状況調査などを実施したが、ドローンの活用により調査期間を3日程度に短縮できるという。

 協定締結式は2日、市役所で行われ、内田広之市長と吉田善次郎社長が協定書を交わした。吉田社長は「災害に強い地域づくりに貢献したい」と述べた。内田市長は「市総合防災訓練にも参加いただき、有事の際にともに市民を守る取り組みを進めていきたい」と話した。

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