震災と原発事故の経験語り合う 福島県南相馬市でトークイベント 元小中養護教諭ら講話
震災の体験を分かち合ったトークイベント
2024/11/17 15:40
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の経験を語り合うトークイベント「おらもしゃべってみっが~あの時、そして今の気持ちを分かち合おう」は16日、福島県南相馬市原町区の市健康福祉センターゆらっとで催された。
相馬地方の医師、看護師らでつくる震災ストレス研究会の主催で4回目の開催。NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会の共催。震災ストレス研究会の蟻塚亮二代表、まなびあい南相馬の高橋美加子代表が司会を務めた。
1部では元小中学校養護教諭でスクールソーシャルワーカーを務めた福島県浪江町出身の井戸川あけみさんが震災当時の子どもたちの様子について語った。
震災当時5歳だった南相馬市原町区出身の福島大生の松崎里帆子さん、中学3年生だった福島県新地町の看護師、渡部裕貴さんが経験を発表した。さまざまな人に支えられた避難生活での思い出や、周囲に理解してもらえないのではという不安から震災については積極的に話せないという今の思いを率直に話した。
2部では参加者も交えグループごとに経験談を語り合った。悩みを共有することで「自分一人だけではない」と感じる大切さを感じていた。