福島・相双地方の民話 情感豊かに 歴史文化保存会が紙おと芝居披露
伝統の手踊りを披露する子どもたち
2025/01/14 18:00
紙芝居で披露された「岩松義政公物語」
相双歴史文化保存会の紙おと芝居「伝承」プログラムは11日、福島県南相馬市鹿島区のさくらホールで催され、市内に伝わる民話などが披露された。
地域の伝説を語り継いでいこうと企画した。小高区の大蛇伝説を描いた「玉都(たまいち)と大蛇」、室町時代に現在の鹿島区に移り住み統治した足利将軍家の一族、岩松義政の悲劇を伝える「岩松義政公物語」を音楽付きの紙芝居で上映した。
原町おやこ劇場のメンバーらが情感豊かに演じた。物語に登場するエピソードが地名のもとになっていることが紹介され、来場者は感心の声を上げていた。
鹿島区の下町子供手踊り保存会は岩松義政にゆかりがある民謡「かんちょろりん節」や相馬地方伝統の「相馬流れ山」などに合わせて踊りを披露。かわいらしい舞に拍手が送られた。
紙芝居を制作した広島県の紙芝居作家いくまさ鉄平さんと市民の対談や、シンガー・ソングライターのシェイリー・マリーさんのコンサートも催された。