「いわき総合高」の校歌発表 小林研一郎さん作曲、池田理代子さん作詞

 

生徒に校歌の歌唱指導する小林さん(左)と村田さん

 

2025/01/21 09:51

 

 福島県いわき市に今春開校する、いわき総合と好間の統合高「いわき総合」の校歌が20日、発表された。同市出身の世界的指揮者小林研一郎さんが作曲し、漫画「ベルサイユのばら」などの作者で声楽家でもある池田理代子さんが作詞した。同日、2人はオペラ歌手の村田孝高さんと共にいわき総合高を訪れ、統合高最初の生徒となる両校の1、2年生に歌い方や歌詞の意味などを指導、解説した。

 池田さんは、現在のいわき総合高の校歌も作曲した小林さんと親交がある縁で、初めて作詞を引き受けたという。両校の1、2年生約460人が参加した。

 池田さんは、漫画を描く際も日本語の美しさを大切にしてきたという。「なじみのない言葉もあるかもしれないが、あえて使った。この3年間でできる友人は宝だということを分かってほしい」と歌詞に込めた思いを語った。

 村田さんが見事な歌声で歌い上げ、小林さんが「大きな声で、間違ってもいいから元気に歌ってください」と生徒に呼びかけた。練習が進むにつれ「声が小さい」「もう一回」など徐々に「炎のコバケン」の本領が垣間見える力の入った指導となった。

 いわき総合高2年で生徒会長の斎藤里菜さんがお礼の言葉を述べ、3人に花束が贈られた。斎藤さんは「校歌への思いが聞けて良かった。(統合高が)開校したらこの思いを胸に、大きな声で歌いたい」と話した。

 

関連記事

ページ上部へ戻る