成り済まし詐欺を未然に防ぐ 東邦銀行植田支店の村上さんに感謝状 いわき南署

 

感謝状を受けた村上さん(左から2人目)と弓田支店長(同3人目)。左は岡部署長、右は萩原課長

 

2025/04/22 18:30

 

 成り済まし詐欺を未然に防いだとして、いわき南署は17日、東邦銀行植田支店(弓田智之支店長)調査役の村上侑暉さん(34)に署長感謝状を贈った。

 同署などによると4日午後、村上さんは60代女性から「これから支店に行くので振り込みの手伝いをしてほしい」という電話を受けた。話の内容を不審に思った村上さんは、窓口業務が終了した午後3時過ぎ、電話しながら女性が来店し現金自動預払機(ATM)を操作しようとしているのを発見。事情を聞いて詐欺を疑い同署に通報、被害を防いだ。

 女性は携帯電話の未納料金を請求する内容の電話を受け来店したが、話に不審な点があると感じたため銀行を訪れる前に電話したという。架空請求の電話をかけてきた相手は、行員の対応が終了する午後3時以降に振り込ませようとした可能性がある。

 贈呈式は同署で行われ、岡部定雄署長が村上さんに感謝状を手渡した。同署管内では3月、特殊詐欺を想定した金融関係者の窓口対応訓練を行ったばかりで、村上さんは「訓練が生きた。被害を防ぐことができて良かった」と述べた。弓田支店長、萩原勝重生活安全課長が同席した。

関連記事

ページ上部へ戻る