万博「浜通りテーブル」展示 福島県双葉の災害伝承館

 

2025/06/26 09:34

 

 東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町)は25日、浜通りなど15市町村を紹介する「HAMADOORI TABLE(浜通りテーブル)」の展示を始めた。大阪・関西万博の経済産業省主催「福島復興展示」で使われた。万博来場者のコメントなども併せて展示し、浜通りの魅力や寄せられた思いをさらに多くの人に届ける。

 テーブルは幅約3メートル、長さ約6メートルで、浪江町産スギを使用している。東京電力福島第1原発事故で避難区域が設定された12市町村に、いわき市、相馬市、新地町を加えた15市町村の地図を表面にかたどった。地図上には各地のイベントや事業者を紹介する印を置いている。万博では展示会場の中央に置かれ、各印からテープ状の線が会場の関連する展示スペースへと伸び、展示の全体像を紹介する目次の役割を担った。

 テーブルは福島復興展示のレガシー(遺産)であり、各市町村の現地へとつなぐ役割を担ってもらおうと、伝承館が経産省から貸与された。来場者のコメントは日本語での「応援してる」「また行きたい」の他、外国語でつづられているものも多い。浜通りで事業に取り組む人の活動宣言も並んでいる。展示は当面、続く予定。

 

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