福島県双葉町のスーパー「イオン双葉店」8月1日オープン 4500品目取り扱い 住民の買い物環境向上期待

8月1日のオープンに向け、準備が進むイオン双葉店=1日午後、双葉町
2025/07/02 09:35
福島県双葉町がJR双葉駅東側に整備する商業施設のうちスーパーマーケット「イオン」は、8月1日午前10時30分にオープンする。町とイオン東北(本社・秋田市)が1日、町役場で記者会見し発表した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、町内に立地する初のスーパーとなる。住民の買い物環境が向上すると期待される。
店名は「イオン双葉店」。売り場面積は約250平方メートルでイオン店舗の中では小規模だが、野菜や弁当、総菜、刺身などの食料品をはじめ、日用品、医薬品など計約4500品目を取り扱う。地場産品もそろえる。イートインスペースを設け、住民らの憩いの場とする。
営業時間は午前8時から午後7時まで。年中無休。地元を中心にパートやアルバイトの従業員計6人を新規雇用した。
イオン東北の辻雅信社長は会見で「日々の営業を通じて、にぎわいのあるまちづくりに貢献していく」と決意を示した。伊沢史朗町長は「(開店で)帰還や移住定住の促進に弾みが付く」と歓迎。イオン双葉店の新田信哉店長は「地域の皆様との交流を大切にし、一緒に店を作り上げていきたい」と述べた。
イオンが双葉町に店を構えるのは初。イオン東北は現在、町内で移動販売を実施しているが、双葉店開店後はルートを変更する。町役場前を廃止し、町営住宅「駅西住宅」での販売回数を増やす方針。訪問販売の開始も計画している。